ステアリングジャイロと4WDドリフト
ステアリングジャイロというとリヤ駆動の2WDドリフトカーに搭載するイメージですが、最近では4WDドリフトにもステアリングジャイロを搭載する方が多いようです。以前はイベントのレギュレーションで4WDマシンのジャイロ搭載が禁止されていたという背景もありますが、レギュレーションも緩和され、より深いドリフトアングルや派手なカウンタードリフトを実現するためにも、4WDドリフトにステアリングジャイロの搭載が求められるようになっています。
ドリフトラジコンがメジャーになって前後等速4WDで走行していた頃、ステアリングジャイロを搭載するとターンのきっかけを作るだけで簡単にドリフトしてしまい、競技ではドライバーの優劣がつきにくくなるということで搭載が禁止されましたが、昨今の4WDドリフトではFCDギヤなどで前後の駆動比を変更し、しっかりとカウンターステアをあてながら走ることが求められて、当然ながらカウンターステア量を多くしようとすれば操作が難しくなりますが、それを補うために採用されているのがステアリングジャイロということです。2WDドリフトの流行でノウハウが蓄積され、その設定や使用方法を応用することで、4WDドリフトのクオリティをさらに高めようという狙いがあるわけです。
さらに最近では競技に参加するエキスパートだけでなく、入門用のドリフトラジコンにもステアリングジャイロを搭載し、初めて操作する方が簡単に楽しめるように設定したステアリングジャイロ付のドリフトレーサーも販売しています。調整済みのステアリングジャイロを搭載して操作が楽になっているのに加え、切れ角アップステアリングも装備して、ドリフト走行のレベルアップも果たしています。
ドリフトレーサー Special (YG-302ステアリングジャイロ付)
せっかくドリフトパッケージを組み立てたのに、スピンばかりしてつまらないという声も聞きましたが、この製品のようにあらかじめ組み立て済みでステアリングジャイロも搭載・調整済みとすることで、誰でも簡単にドリフトラジコンの本格的な走行を試して頂けるようになっています。もちろん思い通りのコントロールを行うにはそれなりの練習や慣れが必要ですが、ステアリングジャイロの採用でまったく初めての方にとっての敷居が大きく下がったマシンの誕生と言えるでしょう。