ラジコンカー徹底解説

走行用バッテリー

モーターを駆動して走行する電動ラジコンカーは、走行用の充電式大容量バッテリーを搭載しています。モーターを回転させるには大きな電力を必要としますが、大容量バッテリーを搭載することで長時間走行したり、より速いスピードでの走行が可能になっています。充電式になっているので、再充電することで繰り返し走行が可能です。

現在ラジコンカーで使われているバッテリーの種類は、ニッカドバッテリー(Ni-cd)、ニッケル水素バッテリー(Ni-MH)、リチウムポリマーバッテリー(Li-po)などがあります。ニッカドとニッケル水素バッテリーは単体で見ると単2乾電池のような形状をしており、ラジコンカー用ではその単電池(セル)を6本つなげたラジコンカー用バッテリーパックとして使われることが多いです。1本の定格電圧は1.2V(ボルト)で、6本直列につなげて7.2Vの出力となっています。ニッカドやニッケル水素バッテリーは安価なものも多いのですが、短時間に繰り返し充電を行うとバッテリーの性能が極端に下がってしまうこともあるため、長時間ラジコンを走らせたい場合は、バッテリーを何本か用意する必要があります。

ここ数年で技術革新があり、より大容量でハイパワーなリチウムポリマー(Li-po)バッテリーが開発され、昨今の主流となっています。開発当初は価格が高いなどのデメリットもありましたが、最近では安価でも性能の高いLi-poバッテリーがたくさん登場しています。繰り返し充電にも比較的強くなりました。

ラジコンカー用にはプラスティック製のハードケースに収められていますが、中には板状の電池(セル)が収められ、1本の定格電圧は3.7V、それを2本直列につなげた7.4Vの出力で使われます。Li-poバッテリーのケース形状は様々で、ニッカドのバッテリーパックに合わせた丸型のストレートパックに加え、角型ストレートパック、さらにバッテリー長を短くしたショートサイズや、薄型の12分の1レーシング用などがあります。

走行用バッテリーはモーターへ電力を供給するスピードコントローラーに接続しますが、その接続コネクターをバッテリー側とスピードコントローラー側で揃えておく必要があります。ニッカド、ニッケル水素や丸型ストレートのLi-poバッテリーはラジコンカーで良く使われる白い7.2Vコネクターが主流ですが、角型Li-poバッテリーはスピードコントローラーからのケーブルにヨーロピアンコネクターと呼ばれる筒状のプラグを取り付け、それを直接バッテリーの端子に接続する場合が多くなっています。

ラジコンカー用のバッテリーの多くは、ラベルに書かれた数値でおおよその性能を知ることが出来ます。数値としては容量(mAh/ミリアンペア)、電圧(V/ボルト)、放電レート(C/シー)などがありますが、電圧(V/ボルト)に関しては規格がありますので、一般的なRCカー用バッテリーは上述の通り7.2Vや7.4Vなどで統一されています。

バッテリーを買うときに最も気になるのは容量(mAh/ミリアンペア)でしょうか。ラベルにも大きく記されていますし、走行時間にかかわる重要な数値です。ニッカドやニッケル水素バッテリーは容量が1000~3000mAh程度でしたが、Li-poバッテリーは同じバッテリーサイズにもかかわらず、その倍以上の8000mAhという容量も発売されています。もちろん数値が大きければ多くの電力を蓄えることができ、走行時間も長くすることが可能です。ただし一般的に容量の大きいバッテリーは価格も高くなる傾向にありますので、予算に合わせた選択が必要になります。

最後の放電レート(C/シー)ですが、これはバッテリー内部の構造がどの程度の通電力に対応しているかという指標です。正直なところあまり厳格な企画が無いようで、製品を比較するための数値としてはあいまいでもありますが、バッテリーの性能としては数値が高いほうが一気にパワーを取り出すことが出来るので、放電レートの大きいバッテリーのほうがパワフルに感じられることでしょう。特に大電流を必要とするハイパワーモーターを使用した時は、その性能が走行スピードの違いに直結することがあります。

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