電動ラジコンカーとは?
ラジコンカーとはRadio Control Car(ラジオ・コントロール・カー)の略称。ラジオコントロール、つまり電波を利用して信号を送り、その信号をハンドルの動きやモーターの回転に置き換えて、離れた場所で操作した通りに車を走らせるというものです。
操縦者が送信機で操作したハンドルの動きやスロットル(アクセル)の動きが信号として変換され、その信号を電波に乗せて送信します。ラジコンカー本体に搭載した受信機がその信号を受け取り、そこから配線されたモーターやハンドルを動かす装置に信号を伝えます。ハンドルを動かすための装置(ステアリングサーボ)は送信機からの指示通りにハンドルを左右に動かし、動力モーターを動かすための装置(スピードコントローラー)は走行用のバッテリーからモーターへ電力を供給し、その電力量などでモーターを回転させ、走行スピードをコントロールします。
離れた場所でコントロールする技術としては、波長の短い”赤外線”を利用したものがありますが、これらはリモートコントロールと呼ばれ、ラジオコントロールとは違うものに使われています。例えばテレビのリモコンやスマートフォンの赤外線通信など、ラジコンと同様にデータ通信を行うことが可能ですが、可視光線に近い性質のため、屋外では光の影響を受けやすいなどデメリットも存在します。そのためラジコンカーではより安定したデータ通信を行うため、27Mhz(メガヘルツ)帯や40Mhz帯、2.4GHz(ギガヘルツ)帯の電波を使用しています。
ちなみにRCカーの制御方式は”プロポーショナル・システム”と言いますが、この言葉を短縮して送信機を”プロポ”と呼ぶ習慣があります。