ドリフトパッケージ 組立講座 Chapter.2 駆動系の組み立て
●袋1
■P4
工具の準備が整ったら、さっそくシャーシ作りに取り掛かろう。手順はもちろん1番の袋から。まずは駆動系を作る前に、ギヤボックスの陰になってしまう前後サスマウントを先にシャーシに取り付ける。このパーツにはフロント用(F)とリヤ用(R)があるので、パーツ上の印を見て間違えないように取り付ける。メインシャーシは先の細いほうがフロントで、リヤはちょっとずんぐりしている側。説明書のイラストを参考にしてほしい。
フロント、リヤ共に、サスマウントのサスアームピンを入れる穴が見えるような向きで取り付ける。Chapter.1の基礎編に書かれているネジの締め込み具合を参考に、パーツがしっかりとメインシャーシに固定されるように取り付けよう。
●袋2
■P5
前後ギヤボックスの中に入れるソリッドジョイントはこれらのパーツで構成されている。ここで使われているタッピングビスは2mmサイズとかなり小さなものなので、無くさないように注意しよう。ギヤの裏側(歯の無い側)からソリッドジョイントの軸の長いほうを通し、タッピングビスで固定する。フロント用とリア用で合計2セット必要だ。
小さなビスは力任せに締め込むとネジ山をなめてしまいがちだ。リングギヤとソリッドジョイントがぴったりと合うまで、3本のビスを順番に少しずつ締め込んでいくといい。程よい締め込み具合になると、ソリッドジョイントの裏側にほんの少しだけビスの先端が出てくるはずだ。写真の赤丸がその部分。
両端のベアリングを取り付ける前に、赤矢印の10×13シムを入れ忘れないように。シムを忘れるとこの部分にガタが出て、走行中のギヤ破損などにつながる。ベアリングを入れたら、ジョイントの両端にある溝にジョイントリングを取り付ける。
キットには前後のアクスルを作るのに必要なソリッドジョイント2セット以外に、スペアのソリッドジョイント2個も付属している。このパーツは大きなクラッシュ時に壊れることがあるので、いざという時のためにスペアは保管しておこう。
●袋3
■P6~7
前後のギヤボックスにはミッションマウントを取り付ける。ミッションケースが共通だが、ミッションマウントは前後で形状が違うので覚えておこう。
前後のインプットシャフトにドライブギヤを取り付けるときは、ロック剤付きのビスを使うために回しづらいことがある。そんな時はピニオンギヤの項目で使う6番の袋に1.5mmサイズの六角レンチが入っているので、それをインプットシャフト軸の穴に差し込んで保持しやすくしよう。もちろんこの六角レンチはピニオンギヤの取り付け時に使用するので、使い終わったら保管しておく。
ドライブギヤの取り付けもしっかりと行う。ギヤ上端と皿ビスの面がほぼ同一になるまで締め込もう。
ギヤボックス内側から8×14mmサイズのベアリングを取り付けるが、あらかじめドライブギヤと8×11mmシム、8×14mmベアリングを先に組み立て、アッセンブリーの状態でギヤボックスに挿入すると組み立てやすい。シムとベアリングはドライブギヤにきちんと入っていることも確認しておこう。さらにギヤボックス外側から5×10mmベアリングを取り付ける。
ギヤボックスにドライブギヤを取り付けたら、それぞれソリッドジョイントを装着する。前後ともギヤボックスに対して右側にリングギヤが来るように装着。両端のベアリングがギヤボックス内の溝にきっちりはまるのを確認する。
リヤのミッションにはインプットシャフトのギヤボックス寄りの穴にハブピンを通し、そこにスパーギヤを固定する。スパーギヤの十字溝がある側からインプットシャフトを通し、ハブピンをその溝にはめて固定する。
インプットシャフトの挿入が不十分だとハブピンが抜けてしまうこともあるので、溝の奥にハブピンが隠れるくらいまで、写真を参考に装着しよう。
更にリヤギヤボックスに5×10mmベアリングとモーターマウントを取り付け、この状態でメインシャーシにビス止めする。メインシャーシにはリヤ側にモーターマウントを取り付ける溝、ギヤボックスの取り付け穴があいているので、そこにきちんとはめてからビス止めする。
ギヤボックスを止める部分(赤丸印)は皿タッピングビス、モーターマウントを止める部分(黄丸印)は皿ビスを使うので間違えないように。モーターマウントには緑丸印の部分にもネジ穴が切られているが、この部分は現行ではシャーシのねじれを最適化するために使われていない。よってここはビス止めをせずに空けておく。
フロントのギヤボックスから出ているインプットシャフトには、センタードライブカップを取り付ける。ドライブカップをつける前に5×8mmのシムが1枚入るので、忘れないように注意しよう。