BD9 チューニングTIPS

BD9 チューニングTIPS:サスマウントの固定に注意して左右バランスを最適化

シャーシに開いているビス穴などには製造上の公差というものがあり、ビスのサイズよりも若干大きめに開けられています。

下図はビス穴の公差とサスマウントを取り付ける際の簡易イメージですが、ビス穴よりもビス径が若干小さいため、状況によって穴のセンターとビスのセンターがずれる可能性があることを示しています。シャーシ面に使われている皿ビスは皿部の形状にてある程度センタリングされるようになってはいますが、下図右側のようにサスマウントの片方(A)のネジだけを先に強く固定してしまうと、もう一方のビス(B)はビス(A)を締め込んだ際の回転方向にわずかにずれてしまうことがあります。

サスマウント部分ではわずか0.2~0.3mm程度のズレでも、その誤差がサスアーム先端ではさらに大きくなり、結果的に左右のトー角のズレなどに大きく影響します。場合によっては左右のトー角の差が1度以上になることもありますので、サスマウントをメインシャーシに固定する際には、左右のビスを少しずつ、交互に締め込んでいくことをお勧めいたします。

また、サスマウントを適切に取り付けたマシンでも、クラッシュなどでズレることがありますので、左右の走行バランスがおかしいと感じたときには再度確認してみてください。サスマウントをいったん緩めてから締め直すだけでも改善することがありますので是非お試し下さい。


2019年3月6日 追記
最新のオプションパーツであるハードメインシャーシはこの公差によるズレを少なくするため、あえて狭いネジ穴を採用したヨコモ独自のレーシングモジュールにて設計してあります。組みやすさという点では通常の公差のものに劣るものの、ズレが少なくなることでパーツを正確に固定することができ、レーシングマシンとしての性能が高まります。

関連記事:ヨコモ独自のレーシング モジュールを採用したハード メインシャーシ

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