ドリフトパッケージを始めよう!

なんで簡単にドリフト走行が出来るの?

実車のタイヤは路面にグリップするように作られていますので、ドリフト走行をするためにはエンジンのパワーを一気にタイヤにかけることでタイヤを空転させ、グリップを失わせることで横方向へ車体を滑らせる、いわゆる”ドリフト”走行を作り出しています。ラジコンカーでも同じようにグリップするタイヤをパワーで滑らせることは可能なのですが、実車に比べて重量に対するタイヤのグリップレベルが高く、滑らせるのに大パワーが必要だったり、スピードも上がり過ぎてしまうなどの問題がありました。

ドリフトパッケージに標準装備し、流行の立役者となったゼロワンRタイヤ。ゴム製のベースタイヤに、樹脂製のリングを装着し、適度なグリップと静音性を獲得している。
そこでヨコモではドリフト専用の”ゼロワン”タイヤを開発。トレッド面に硬い樹脂製のリングを取り付け、あえてタイヤのグリップを下げることで、パワーの小さなモーターでもタイヤをスピンさせることができ、走行スピードも適度な速度に抑えることに成功しました。

もう一つ問題があったのはコントロール性で、実車に比べると動きがピーキーなラジコンカーは、リヤ2輪駆動のマシンだとあっという間にスピンしてしまいました。そこで採用したのがフルタイム4WDのツーリングカーシャーシで、フロントにも駆動をかけることでコントロール性を高め、安定した滑らかなドリフト走行ができるようになりました。

タイヤのグリップ力と高いコントロール性能のバランスこそが、ドリフトしやすいマシン”ドリフトパッケージ”の秘密と言えるのです。

4WD駆動を採用することで安定性を高めたドリフトパッケージ

最近ではドリフトラジコン用のタイヤも進化し、素材や形状の違いで様々な路面に適応しています。マシンも前後の駆動比を変更してカウンターステアを表現したり、マシンの安定感を高めるステアリングジャイロを搭載したRWDドリフトカーも流行するなど、様々な変化を見せています。

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